今回は、ダリア。キク科ダリア属の多年生草本植物の総称。名前の由来はスエーデンの植物学者の名前の「アンデシュ・ダール (Anders Dahl)」に因む。和名は花の形がボタン(牡丹)ににていることから「テンジクボタン(天竺牡丹)」と呼ばれた。
多種多様な花色・花容の品種が作り出されており、ジニア(百日草)に似ているところも多い。色んな違いがあるが咲いている状態では「葉の形」で区別するのが容易という。
<2024年10月21日>美咲が丘3丁目
◇ここは、季節毎にいろんな花を植えており、楽しませてくれる。全景から見ていこう
◇ジニア(百日草)と似ているのもあるという。判断方法の一つに「葉にギザギザがある」というのがある
◇確かに「ギザギザ」がある。で、ダリアと判断した次第。ダリアについて勉強しておこう。
【ダリア(天竺牡丹)】※Wikipedia、他
◇キク科ダリア属のの多年生草本植物の総称。花色や花形が豊富で、球根を植えて育てる。和名はテンジクボタン(天竺牡丹)。※「天竺」は日本や中国で、インドを呼ぶ古い言い方。
◇原産地は、メキシコからグアテマラの高地。日本への渡来時期は江戸時代1842年にオランダ船により長崎経由で渡来したのが最初。 ※渡来時は「天竺牡丹」と呼ばれていたが、明治時代に「ダリア」の名前が定着。
◇開花期は、初夏~秋。6月~7月頃の初夏が最盛期だが、球根の植える時期により秋に開花させることも出来る。
◇花は、品種改良で多種多様な花色・花容がある。
◇花色は、赤色・オレンジ色・黄色・白色・ピンク色・藤色・ボタン色・紫色など。また、絞りや爪白(つまじろ)、コラレット咲きには花弁とカラーの色が違う2色咲きもある。
◇花容も多様で、アメリカのダリアの品種改良や普及を促す組織(アメリカ・ダリア・ソサエティ)は、16種類に分類している。一部をしめす。
1. フォーマル・ディコラティブ(幅広い花弁の万重咲き)
2. インフォーマル・ディコラティブ(花弁に変化のある万重咲き)
3. ストレート・カクタス(細花弁の万重咲き)
………
【由来】
◇ダリアは、18世紀にメキシコからスペインに送られたダリアの原種を、スウェデンの植物学者アンデシュ・ダールが紹介したことから、彼の名前にちなんで「ダリア」と名付けられた。
◇和名の天竺牡丹は、花が牡丹に似ていることから「牡丹」という名前が付けられ、さらに、外国から渡来した花であることから「天竺」という言葉が冠せられました。天竺は、元々はインドを指す言葉ですが、転じて遠方や舶来を表す言葉として使われました。
ダリアとジニア(百日草)
同じ場所に(ダリアに似た)ジニア(百日草)も植えられていた。最初は、こちらもダリア?と思ったほど。調べると『ダリアに似た花を咲かせるジニアの品種には、ジニア ワーリーギグ や 巨大輪百日草 がある。これらの品種は、花径が大きく、ダリアのような花形をしているのが特徴』とのこと。まず葉、違いをまとめておく。ネット情報だけど………
※以前紹介の「百日草(ジニア)」とあわせて比較してみる。うーん、同じ品種とは思えないね。
百日草(ジニア)はこちら リンク先 → 小次郎と秋の草花-ヒャクニチソウ(百日草)-
<2024年10月21日> 同一場所の『ジニア』
◇ん? これがジニア(百日草)? 最初は、こちらが「ダリア」と思ったほど。全体から見ていこう
◇これ、ジニア? で、葉に着目してみよう。
◇ウーン、葉にギザギザがないねえ。で、ジニアと判断した次第。(他所の)花なので、他の比較項目はチェックしていない。ジニアの勉強を改めてしておこう。
【ジニア(ヒャクニチソウ(百日草))】
※ 花の寿命が長いことからウラシマソウ(浦島草)やチョウキュウソウ(長久草)の別名もある
◇ 原産地はメキシコ。日本へは江戸末期にアメリカから渡来したと言われる。
◇ 草丈は30~90cm。茎の先端には単独の頭状花序をつける。
※ 花をよく見ると、外側の舌状花弁の根元に雌しべが、中央に管状の花が見られる。
◇ 開花期は5月中旬~11月上旬。鮮やかな花弁の色は、白・ピンク・赤・オレンジ・黄色・褐色、等がある。気温が少しずつ下がってくる時期には、花弁の色が鮮やかに変化するのも特徴の一つ。
※ 百日草は、花弁が丈夫で色あせしにくいのも特徴。長く色あせない(若々しい)ことから「Youth-and-old-age(若さと老年)」とも呼ばれる。
【由来】
◇ 百日草:開花期間が長いことに由来する。
◇ ジニア:ドイツの植物学者の名前に由来する。
以下は、以前紹介のヒャクニチソウ(ジニア)示しておく。ずいぶん、花容が違うねえ!
◇パパは、この花容(かよう)が百日草(ジニア)だと思い込んでいたそうな。因みに「花容」とは、花の形、または花のように美しい女性の容姿を意味する。
お終い